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梅雨はカビ発生に注意!カビの種類や引き起こす病気について

作成日:2022年5月29日

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梅雨はカビ発生に注意!カビの種類や引き起こす病気について

高温多湿を好むカビは、梅雨時に多く発生します。

体力や免疫力が低下している人がカビを吸い込んだり食べたりすると、命に関わる病気を引き起こすこともあるため注意が必要です。

このページでは、カビが原因となる病気や、カビの発生を予防する方法などを解説します。

カビとは?

カビはキノコや酵母の仲間であり、真菌類に属します。カビは糸のような菌糸と種の役割をする胞子から成り立っています。

カビの大きさは菌種によって異なりますがおおよそ2~10マイクロメートルと見えない程小さく、空気中や土壌など様々な場所に広く生息しています。

カビは胞子をまき散らすことによって増殖します。胞子が定着する条件は「温度」「湿度」「栄養」の3つです。

胞子が定着し、カビが増殖する最適温度は25℃で、湿度は約80%以上であるため、梅雨から真夏はカビにとっては最適な環境となります。

カビは人間の生活にとってなくてはならない存在であり、醤油や味噌、鰹節、甘酒などはカビの働きを利用して製造されています。

カビは人間の生活に役に立つ一方で免疫力が弱っている人間に感染すると、様々な病気を引き起こすことがあります。

カビが引き起こす病気とは?

・気管支肺アスペルギルス症

「アスペルギルス・フミガーツス」という種類のカビの胞子を吸い込むことで肺や気管支に異常をきたすおそれがあります。

主な症状は咳や痰、胸の痛み、呼吸困難などです。鼻や耳にカビの胞子が入って炎症を起こすこともあります。

・クリプトコッカス症

自然界に広く分布している「クリプトコッカス」というカビは、鳩のフンに多く存在しています。

健康な人が感染することはほとんどありませんが、免疫力が落ちている人は肺や脳に病気を引き起こす可能性があります。

・角膜真菌症

土壌や植物に寄生している「フザリウム・ベルチシリオイデス」が人間の角膜に感染することで発症し、目の痛みや充血を引き起こします。

室内では、パソコンやテレビの裏など静電気が発生する場所で増殖します。

・黒色真菌症

「エクソフィアラ」という黒いカビは浴室や台所などでよくみられる黒色真菌です。感染すると、皮膚に潰瘍やしこりなどができます。

免疫力が低下している場合に内臓や脳に細菌が侵入することがあり、命を奪うこともあります。

・アレルギー

カビはアレルギーの原因物質(アレルゲン)であり、気管支喘息や鼻炎などを引き起こします。

また、元々カビにアレルギーが無くても、繰り返し吸い込んでいるうちにやがて肺が過剰反応を示すようになり、肺にアレルギー性の炎症が生じる過敏性肺炎を起こすことがあります。

・皮膚カンジダ症

カビの原因菌は私たちの身体にも存在しています。「カンジダ・アルビカンス」という真菌は、口や消化管、皮膚などに常在しています。

通常は身体に害はありませんが、免疫力が低下したり、抗生物質を使用したりすると口や膣、皮膚の表面にかゆみや痛みが生じることがあります。

・皮膚糸状菌症

「水虫」や「たむし」と呼ばれている病気です。

皮膚糸状菌はケラチンを栄養にして増殖するため、皮膚の表面の角質層、爪、毛などのケラチンが豊富な場所に感染します。

・がん

穀類や豆類などの食品で繁殖するカビは、「アフラトキシン」というカビ毒を生み出します。

このカビを長期間にわたって摂取すると体内にカビ毒が蓄積して肝臓がんを引き起こすおそれがあります。

カビを予防する方法とは?

・浴室や水回り、窓のサッシなどの水滴は除去する

カビの定着には水分が必要であるため、入浴後には浴室の水滴を拭き取り、換気扇を回して乾燥させることでカビの発生を防ぐことができます。

また、冬は窓に結露がつきますが、そのままにしておくと暖かくなってきてからカビが発生する原因となります。

窓のサッシはガラスだけでなく金属の部分に付着した水滴もしっかり拭き取るようにしましょう。あらかじめ結露予防をしておくのも効果的です。

・晴天の日には室内の換気をする

室内の湿度を下げるために換気をするようにしましょう。屋外の湿度が低い時には押し入れの中の換気をすることもカビの発生予防には効果的です。

風が弱い日は、押し入れを背にして扇風機を使うことで、押し入れの奥の空気も循環させることができます。

・押し入れ、クローゼットには詰め込み過ぎない

湿気が籠ってしまうため、クローゼットはゆとりを持って収納しましょう。

押し入れの下段は床と布団などが密着しないようすのこなどで底を上げるようにしましょう。

また、定期的にエタノール水で拭き掃除をするのも効果的です。

・除湿剤を活用する

クローゼットは四隅に除湿剤を置くようにします。

下駄箱は下の段、もしくは四隅に除湿剤を置き、一度履いた靴は一晩玄関に出したままにしておいてから、靴用の除湿剤を入れて収納するとカビ予防に効果的です。

・家具は壁から10cm以上離して設置する

家具の裏側は湿気が溜まりやすいため、壁から離して設置するようにしましょう。

カビが生えてしまったらどうする?

カビの掃除をする時は吸い込んだり皮膚につかないように必ずマスクとゴム手袋を装着しましょう。

目を守るためには眼鏡も効果的です。また、必ず換気をしながら掃除を行いましょう。

カビの範囲が少しだけであれば、住宅用の中性洗剤を使うと簡単に掃除をすることができます。

まず、乾いた雑巾やティッシュなどで力を入れずにカビを拭き取ります。

次に、カビに中性洗剤を垂らし、時間を置いてカビに浸透させます。その後水を含ませた雑巾や歯ブラシを使ってカビを除去します。

この時、強く擦ってしまうと、目に見えない小さな傷がつき、そこから余計にカビが侵入しやすくなってしまいます。

頑固なカビには塩素系漂白剤を使います。塩素系漂白剤のスプレーはカビに直接吹きかけないようにします。

スプレーの勢いで空気中にカビの胞子がまき散らされ、カビが広がる可能性があるためです。

不要になった衣類や布、キッチンペーパーなどにカビ取り剤を吹き付け、カビ部分を覆うようにして使うことで、胞子の拡散を防ぐことができます。

塩素系漂白剤の放置時間はパッケージなどに記載している時間を守りましょう。時間が経ったら、拭き取るか洗い流し、乾いた雑巾で乾拭きします。

住宅用の中性洗剤と漂白剤を使用せずにカビを除去するためには、掃除用の重曹を使います。

重曹は弱アルカリ性であり、カビに含まれているタンパク質などを分解する力を持っています。

重曹は、容器の中に重曹3に対して水が1となるように入れ、棒でしっかりかき混ぜてペースト状にしてから使います。

他の掃除方法と同様に乾いた雑巾やティッシュなどで力を入れずにカビを拭き取ります。

次に、カビを覆うようにして重曹を塗ります。可能であればその上にラップを覆いかぶせて時間を置きます。

時間が経ったら、雑巾や歯ブラシなどでカビを除去します。

一度で落としきれない場合には再度重曹を塗り、同じ手順を繰り返します。カビが落ちたら、硬く絞った雑巾で拭き取り、乾燥させます。

カビを除去したら、エタノール水(もしくはアルコールスプレー)を吹きかけて乾燥することでカビの発生を予防できます。

フローリングにエタノール水がかかってしまうとワックスと反応して白くなってしまうため、注意しましょう。

また、カビの掃除に使った雑巾などは、ビニール袋に入れ、カビの胞子が飛び散らないよう密閉して捨てます。

まとめ

カビは古くから食品の発酵や医薬品の製造など人間の暮らしを豊かにするために役立ってきた反面、食品を腐らせたり、病気の原因になったりするなど有害な面もあります。

カビの健康被害は免疫力が低下している場合に起こることが多いため、特に高齢者は注意が必要です。

免疫力を高めるためには、毎日栄養バランスの良い食事を食べましょう。

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この記事の作成者:A.N(看護師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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